私の受験体験記

大型特殊一種

種別
取得年月
受験時
年齢
受験回数
試験場
大特一種 85年5月 18歳 3回 東京
府中

1.受験のきっかけ

二輪限定解除に合格してからしばらくして、かつて試験場に一緒に通っていたK君がやってきた。

K君:「なあ、試験場の乗用車のコースにブルドーザーみたいな変な車走ってるの知ってる?」

私: 「いや知らない。なんで?」

K君: 「あれさ、大特(大型特殊車)って言うんだって。大型免許は普通車取ってから2年しないと受けられないけど、大特は普通車持ってればすぐ受けられるんだってよ」

私: 「ふーん」

K君:「なんか面白そうじゃない?乗りに行こうよ、1回3000円くらいで乗れるらしいよ」

私: 「えっ、そうなの! いくいく! 楽しそう!」

ほとんど、遊園地に行くような会話であるが、こんな軽い気持ちで受験が始まった。 (仕事に必要で必至に受験している人には申し訳ないです。)

2.試験結果

 1回目・・・不合格。 直線で2車線を使っての蛇行走行。話にならない
 2回目・・・不合格。 完走するものの、直線でのふらつきが取りきれない
 3回目・・・合格。  直線走行も慣れ左折も完璧!

3.受験時のエピソード

1)試験車両初体験

気楽な気持ちとは言っても限定解除の経験を通して、運転免許試験が何たるかを知っていた私たちは、基礎安全確認は改めてしっかりと練習した。

さらに、乗ったことが無い大特車についてもあやふやながら情報を集めた。

・オートマチックなのでクラッチはない
・ハンドルについているノブを握って、ハンドルは左手だけで操作する
・前のバケットは右にあるレバーで動かす
・後輪操舵の試験車と中折れ式の試験車で運転特性がかなり違う
・エンジンの始動、停止、バケット操作は試験官が教えてくれるし、減点対象外らしい

2)初体験

試験1回目

私より早い順番で友人Kくんが乗車した。

エンジンが掛かり、バケットが上昇、ウインカーを出して発進した。

「おっ!ちゃんと走り出したじゃん」と感心した。

しかし、一つ目の左折で事件は起こった。

勢いよく左折したKくんの車両は、左折した後もその勢いのまま内側に切り込み、縁石を乗り越え コースアウト。

急ブレーキで停止した!こんなコースアウト見たことない。

もちろん試験中止である。

戻ってきたKくん曰く

「乗用車みたいにハンドルが戻ってこないんだよ!」

「試験官もイスから転げ落ちちゃったから、怒ってるし・・・」

思わず笑ってしまった。


いよいよ私の順番である。

始めての受験であることを告げると「じゃあ今日は練習だな」と言って 試験官は親切に発進前の操作方法を教えてくれた。
(二輪の試験官に比べて全然やさしい)

レバーを操作してバケットが上がった時には、なぜか感動した。

のろのろと発進し、左折ではKくんの教訓を活かして低スピードで通過しハンドルも意識的に戻した。

外周路に出ると試験からから「はい、加速!」の指示。

アクセル全開とともに背後のエンジンが豪快に唸る。

すごい!なんだか感激!楽しい!

しかし、その楽しさもほんのつかの間、ちょっと車体の方向を直そうとハンドルを微妙に切った瞬間から 車体は右に左へのスラロームをはじめ、真っ直ぐに戻らない。

結局、2車線を使ってのスラローム走行となってしまった。

試験官は隣で黙っていた。

これが私の大特初体験であり、今でも忘れない興奮の一日であった。

3.合格の為のキーポイント

1)車両の全長、全幅を意識すること。

バケットの先端が自車両の先端である。発進直後の停止線でバケットが白線を越えて、早速減点になる受験生が多いので要注意。

2)直線での全開走行

とにかく真っ直ぐ走らせることが難しい。

ちょこちょことハンドルで修正しようとせずに、真っ直ぐ走るハンドルの位置を探し出して、そこで止めておくと考えた方が良い。

車種にもよると思うが、私の経験では時計の10時過ぎくらいにその位置はあり、かなり左腕が伸びきる。

肩の力を抜いて右手はハンドルの右側に添えていた。

3)左折で膨らまない

左折時はスピードを十分に落として、左前輪を縁石に沿わせる。早めにハンドルを切り始めないと膨らんでしまう。

4)方向転換

後輪操舵車両の場合は理屈上、乗用車がバック走行している時と同じ動きとなる。

方向転換エリアに車体を納めたときには出て行くほうの壁に車体が寄っていなければいけない。

大特車は運転席から4輪とも目視できるのえ、理屈さえ分かれば難しくないはずである。

中折れ式は難しそうに思われがちであるが、内輪差、外輪差がほとんどゼロつまり前輪と後輪が同じ場所を通ることを理屈で理解できれば後輪操舵よりも簡単かもしれない。

4.効果的な練習方法

1)日頃からの安全基本動作

異質な空間である大特車の運転席に座ると、少なからず舞い上がります。

そんな状態でも身体が自然にできるまで「安全基本動作」は普段、普通自動車・二輪車に乗っている時から練習しましょう。

・乗車手順
・発進手順
・進路変更
・左折、右折手順
・交差点通過
・踏み切り通過
・後退時の安全確認

2)とにかく1回目で車両に慣れましょう

経済的、時間的に時間貸し教習場にいける人は、そこで車両に慣れると良いですが、練習なしで受験する場合は1回目で以下の項目に慣れるようにしましょう。

・直線走行
・戻ってこないハンドル
・戻ってこないウインカーレバー
・加速のトロさとブレーキの硬さ
・左折時の左前輪の合わせ方

3)方向転換

乗用車をバックで走らせて方向転換する練習をしてみましょう。

車体の寄せ方と外輪差を理屈で理解しましょう。

4)神奈川二俣川試験場での試験観察

二俣川試験場では大特方向転換コースのすぐ近くに来訪者用の立体駐車場があり、上から試験を観察できます。

こんな近くで観察できます

立体駐車場から合格者、不合格者の実際の方向転換を観察することはたいへん勉強になりますので、時間に都合がつく方は二俣川へ足を運んでみてください。

 

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