私の受験体験記

けん引一種

画像は二俣川試験場の試験車両

種別
取得年月
受験時
年齢
受験回数
試験場
けん引一種 87年9月 21歳 5回 東京
府中

1.受験のきっかけ

大型一種を1回で合格した流れで、自然と「じゃあ次はけん引に挑戦しよう」という流れになっていた。

高校時代からの仲間であるKくん(大特一種のエピソードに登場)とSくんもすでに試験場で大型一種を取得しており、3人で意気込んで試験場に乗り込んだ。

2.試験結果

 1回目・・・不合格。方向転換ができない!どっちにハンドルを切ればいいんだ?

 2回目・・・不合格。方向転換右バック。何とか入ったが真っ直ぐならない。

 3回目・・・不合格。方向転換。初の左バック。ぜんぜんダメ

 4回目・・・不合格。方向転換。あ〜分かってきた。

 5回目・・・合格。方向転換成功!苦労した。

3.受験時のエピソード

1)方向転換は曲者。

街中でトレーラーが後退しているのを見かけるたびに、「なんとなく理屈はわかるなぁ〜」と思って見ていた。

「試験車両は非けん引車(荷台)も短いし、一般の長いトレーラーに比べたら運転も簡単だろう」と思って試験に臨んだが、この考え方自体が大きな間違いであった。

確かに試験車の全長は短いので前進時はあまり苦労しない。

しかし、問題は後退である。トラクター(けん引車)のホイルベースと荷台(非けん引車)の第5輪(連結軸)から後輪までの距離がほぼ同じである試験車は後退時にトラクターの動きに荷台の向きが敏感に反応して、後退時のコントロールが難しいのである。

「右バックで後退して方向転換する時には、最初にハンドルを左に切るらしい・・・」

こんなあやふやな知識しかないまま第1回目試験に臨んでいたのだから、成功するはずがない。

案の定、1回目の試験で友人Kくんは、「自分の試験車両のテールランプが見えそうだった」と語った。

完全にジャックナイフ状態(けん引車と非けん引車がV字型)になっていたのだろう。

そういう私も1回目は方向転換の途中から、どちらにハンドルを切ればよいのかさえも分からなくなり、試験官に「全然ダメだな・・」と宣告されてしまった。

冗談みたいに聞こえるが、理屈を理解せずにとにかく力任せで方向転換しようとしても不可能に近い。

特に、府中試験場の場合は方向転換の場所がスタート地点から遠いため、合格者の手本も見ることも出来ないので、ほかの方法で方向転換の理屈をしっかり学ぶしかなかった。

2回目も方向転換ができずに不合格となった。

その後、ミニカーのトレーラーで方向転換の理屈を研究した。

理屈は理解したつもりで挑んだ3回目4回目は左バックの方向転換のコースに当り、トレーラーと台車の位置関係がつかみきれずまたもや方向転換でNG。

不合格自体にはかなり落ち込んだ。

しかし、理屈は理解できており手ごたえを感じていた。

Sくんと一緒に受験する5回目の朝、偶然見た新聞の”今日の運勢”欄に「友人と喜び分かち合う」と出ていた。

普段は占いなんて信じないのだけれど、その時だけは信じることにして「よし、今日はいけるぞ!」と期待して試験場へ向かった。

コースも得意の右バック方向転換であった。

私より先の順番で受けたSくんは見事に方向転換も成功し合格した。

私の番、キーポイントの方向転換である。

クラッチを踏んでいる左足がガタガタ震えているのが分かった。

でも、理屈を考えながらハンドルを捌いたことで、なんとか方向転換場に車両が入った。

しかし、やや左側へ寄ってしまった。

切り返しをしようか迷ったが、「いや出られる」と信じて、ヘッドを一度大きく右に振って脱出成功!

その後も問題なく完走し、合格を勝ち取った。

その日のけん引は一種二種合わせて、合格者は私とSくん2人だけであった。

”今日の運勢”はみごと的中した。

2人とも若干21歳の若者であったこともあり、当日大型一種に合格した年配の人が、「どこで練習したの?」と聞いてきたが、「ミニカーで・・・」と答えると、目を丸くして驚いていた。

3.合格の為のキーポイント

1)安全基本動作

これはやはり基本である。普段の二輪、普通車運転時から徹底的に見につけておく。

方向転換では1回までの切り返しは減点にはならないが、切り替えし時の前進、後退時の安全確認不足で減点となるケースがとても多い、特にけん引で切り返しが必要となった時には焦っているはずなので、特に注意しましょう。

2)方向転換を理屈で理解する。

やはり、方向転換は最重要ポイントである。

感覚だけでなくその理屈をしっかりと理解し、荷台の進入が多少ずれてもヘッドでリカバリーできるくらいまで理屈も覚えておくと余裕ができます。

3)左折時に荷台左後輪が縁石から60cm以上離れずに左折すること

縁石から60cmをキープするためには、左折終盤でヘッドはさらに内側に切り込ませるような感覚で荷台を誘導しなければいけません。

60cmを意識しながら左折しましょう。

水きり縁石は約30cmです

4.効果的な練習方法

1)日頃からの安全基本動作

 言うまでもないです。

日ごろから安全基本動作を習慣化しましょう。

2)方向転換シミュレーション

やはり、方向転換を理屈で理解する為には、道具を利用することをおすすめします。

1)シミュレーション

けん引二種を受験時には「トレーラーパーク」というWeb上のシミュレーションにお世話になりましたが、今ではホームページを閉じてしまったようです。

現在は2D自動車シュミレーターという便利なシミュレーターが提供されています。

徹底的に使いこなして、方向転換時の車両の動きをマスターして下さい。
利用無料です。

2)模型

自分で模型を作って練習するのも有効です。

参考HP→

3)ミニカー

500円程度で買て経済的なので、1つ買って徹底的に使い倒しているのも手です。

3)神奈川二俣川試験場での試験観察

二俣川試験場ではけん引方向転換コースのすぐ上に来訪者用の立体駐車場があり、方向転換を上から観察できます。

こんな近くで観察できます

合格者、不合格者の実際の方向転換を観察することはたいへん勉強になりますので、時間に都合がつく方は二俣川へ足を運んでみてください。

私も何度も行きました。

 

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