私の受験体験記
大型二種
画像は二俣川試験の試験車両
種別 |
取得年月 |
受験時 年齢 |
受験回数 |
試験場 |
| 大型二種 | 88年5月 | 21歳 | 3回 | 東京 府中 |
1.受験のきっかけ
「けん引一種も取ったし、ここまできたら大型二種にも挑戦しょう !」という単純な動機でした。
順番的には普通二種を先に受けてから大型二種のステップを踏むべきなのですが、トラックの運転に慣れていた私にとっては、乗用車よりもバスの方が運転が気楽だったので、大型二種を直接受験することとしました。
2.試験結果
1回目・・・不合格。鋭角でのハンドル操作にまごつき不合格。
2回目・・・不合格。完走したが、「外周路で左上から垂れ下がっている木の枝に注意を払わなかった」と指摘される
3回目・・・合格! でも、帰着後の質問時間が長かった。
尚、私が受験したのは試験制度改正前だったので場内試験のみでした。
現在は中型二種の制度も導入され、大型二種・中型二種ともに
場内試験+路上試験となっています。
詳しくは新試験制度で受験した方々の体験記を参照してください。
3.受験時のエピソード
1)オーバーハングの攻略
大型特殊、大型一種、けん引一種の試験を通して、安全基本技能や試験場内の走行には慣れていましたが、 1回目の試験で引っかかったのは二種特有の課題である「鋭角」でした。
バスは構造上、前後のオーバーハングが長いため、鋭角コースでは、オーバーハング理解して、どれだけ大きく切り返しが出きるかが攻略ポイントです。
外から見ているとまだまだ前に出られるのに運転席に座ると接輪が怖くて思い切って前へは出にくいものです。
私は2回目の試験開始前に、停車している試験車の横に実際に立って、前輪と運転席の関係を外から確認しました。
この関係を理解してからは鋭角時にも思い切って進入でき、切り返しも容易になりました。
S字コースの左カーブでも運転手は縁石を飛び出して芝生の上を進みます。これはバス独特の特徴なのです。
芝生の上に飛び出して運転しいるとウキウキ楽しくなってしまうのは私だけでしょうか?
2)切り返し時にハンドルを戻すテクニック
タクシーやバスの運転手は日常運転でも、切り替え返し時にハンドルを真っ直ぐに戻します。
たとえば右鋭角コースでは進入後、右にハンドルを完全に切って行ける所まで前進し、ハンドルを左に切り直して切り返します。
この時、停止する直前の前進しているうちに右に完全に切っているハンドルを中立(直線の位置)くらいまで戻しておいて、後退を始めてから左に切り直します。 このテクニックは試験場では必須です。
パワーステアリング機構がついている乗用車では右に完全に切ったハンドルを停止状態で左に切り直すことができますが重量のあるバスではそれができないのです。
私は試験1回目、右鋭角コースで前輪タイヤと縁石の距離だけを気にしながら前進しハンドルを右に完全に切ったまま停車しました。
その後、停車した状態でハンドルを左に切り直そうと試みましたが、ハンドルはビクとも動きません。
腕の力を振り絞って必至にハンドルを切ろうとしている私に向かって、試験官が一言言いました。
「それじゃあ、ダメだな!」
ハンドルは車両が低速ででも動いている状態であれば簡単に切れます。
前進から後退の切り返しはもちろん、後退から前進への切り替えし時もハンドルを中立まで戻すことを習慣とすると、
切り替えし自体が見違えるほどスムーズになります。
鋭角はもちろん、他の試験課題で切り返しを行う場合も必ず使いましょう。
3)合格の基準は技能だけではない??
「大型二種は旅客車両の運転手なのだから、バスの運転手候補者としてふさわしい服装で受験した方が良い」と 他の受験生からアドバイスを受けたので、試験時は3回ともは質素な白い無地のシャツを着ていきました。
さらに、3回目の試験で完走し発着場に車両を止めた後、こんな会話がありました。
試験官:「きみは仕事で大型車に乗っているのか?」
私: 「はい」
試験官:「どこで働いているんだ?」
私: 「○○運輸で10t車に乗っています」
試験官:「その会社はどこにあるんだ?」
私: 「△△市です」
試験官:「その会社までの行き方を説明しなさい」
私: 「道順ですか?」
試験官:「そう」
私: 「国道○号線を高速の△△インターチェンジから西に600mほど走り、○○と言う交差点を左折後200mほど走った右側です」
試験官:「わかった」・・・「じゃあ収入印紙を買って待合室で待ってて」
私:「ありがとうございました」
私は当時21歳で、かつ「高校生」と言っても通じる童顔でしたので「普段大型車に乗っている」という発言も疑がわれて会社の道順まで聞いてきたのだと感じました。
その会社で大型車に乗っていたのは事実だったので返答に困りませんでしたが、もし私が「学生です」と答えていたら、
それでも合格になったかどうか・・??
分かりません。
本来、技能試験は技能を採点する試験ですから、勤務先などは関係ないはずでが試験官はやはり「大型二種免許を与えるにふさわしい人物かどうか?」 も評価しているように思います。
4.合格の為のキーポイント
1)安全基本動作
一種免許時と同様の安全確認に加えて、大型二種では必要に応じて車内の安全確認も心がけましょう。
2)立っている乗客を転倒させないこと
「乗客として立っているおばあさんが転ばないような運転」を心がけましょう。
急加速、急停止はもちろん厳禁ですが、一方でメリハリある運転は必要です。
相反するようですが、スムーズに加速するアクセルワークと滑らかな減速を徹底的に研究・練習しましょう。
ポンピングブレーキももちろん必要ですが、ポンピングブレーキの目的はストップランプ点滅させる程度で踏めば良いと思います。
3)オーバーハングの攻略
エピソードに書いたとおり、オーバーハングの長さを理解することが大事です。
試験車両によって異なると思いますので 乗車前に実際に確認することを勧めます。
4)旅客車両プロ運転手としての自覚と対応
技能試験の採点は試験官の裁量によるところが多いのも事実だと思いますので、少なくとも「こいつには大型二種免許を与えたくないな」と思わせるような、 態度・発言・服装・振る舞いは避けた方が無難だと思います。
運転技術とともに人間性も磨いて合格を勝ち取りましょう。
5.効果的な練習方法
言うまでもありません。
2)オーバーハングのある車両に慣れる
独特の車両特性に慣れるには実車での練習がもっとも有効です。
時間的、経済的に余裕があるのであれば、時間貸し練習場、または試験場のコース開放で練習をしましょう。
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